鏡町の家
| 所在地 | 熊本県八代市 |
| 竣工年 | 2013年 |
| 規模・構造 | RC造2階建て |
| 用途 | 専用住宅 |
| 敷地面積 | 726.23㎥ |
| 建築面積 | 138.04㎥ |
| 延床面積 | 187.03㎥ |
| 撮影 | 石井紀久 |
リビングは街中の広場の趣き
白いキューブの横には趣味のスペースが贅沢に寄り添う。
外観としてはシンプルな白い箱にランダムに大きな開口をあけているRC構造ではあるが熊本の気候を考えると、打放しの表現を維持するにはコストがかかる。そのため、外壁はコンクリートを耐候性の高い白い塗装を施しており、コンクリートの質感はインテリアで表現している。
建物は1階を平面的に3分割。真ん中の1列は建物を南北に貫くように吹抜け空間としリビングダイニングとなる。この建物を街の一部分に見立て、高い天井にはトップライトを設け、街なかの広場のような明るく光がふりそそぐ空間としている。両脇には2層のボリュームがレイアウトされ子供室、寝室など諸室が配置される。吹抜けに面しての壁面の仕上げをコンクリート打放しとし広場に面して立つ建物をイメージしている。インテリアの仕上げで用いるコンクリート打放し仕上げは生活に近いためより丁寧な施工が欠かせないが、荒々しさの中に手仕事的な繊細さが感じられとても上質で洒落た仕上がりとなる。外部とちがって雨にあたることもないので変質することもなく緻密で安定していて性能的にも適している。リビングに面した大きな壁面には各所に小窓があけられそれぞれの部屋にバルコニー付きの鉄骨階段をもうけている。両側の居室はそれぞれ階高を変えてあり、子供室の階段はすこしだけ急な勾配とするなど、ディテールと表現を変えることで街中の複雑で雑多な雰囲気をデザイン的に演出している。
共働きの奥様の家事の軽減は重要な要望のひとつだった。キッチンはオープンキッチンとしリビング空間の重要なデザイン的なアクセントになっている。使い勝手に配慮しすぐ背面に収納とサブカウンターが配置される。広い家事室は部屋干しに適した日当たりの良い場所にレイアウトした上でキッチンのすぐ近くに配置され家事動線も注意深く検討されている。
白いキューブの隣には別棟の金属のボリュームが対比的にレイアウトされている。生活空間からは独立した鉄骨造のガレージで、ビルトインで車2台をいれてもなお余裕のある空間は、ご主人の趣味のスペースでもある。開口部の上部に開閉式のテントも装備された贅沢なスペースとなっている。



白でまとめられたボックス形状の外観には同じ大きさの開口部がランダムに配置される。住居の横には住居部分の3/2の広さのガレージを併設。車をとめるだけではなく、施主の趣味のスペースとして計画している。




リビングは大きな吹抜空間となっていて両側に個室が配置される。大きな壁面はRC打放し仕上げとし、印象的なインテリア空間としている。各家(部屋)に向かう階段。2階個室にいたるために階段を二カ所設けている。


天井の高いリビングには電球型の照明がランダムに吊るされる。トップライトや窓から光がふりそそぐ。

家の中心は広場でもあるリビング。










