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葉山町集会所コンペ

コンセプト

御近所の方、バスを毎日利用している人、葉山の海や山へと遊びに来た人、色々な人が集まってきてさまざな活動がいつもあちこちで行われている場所となるように。 大きな屋根の深い軒、新しく植えた大きな桜の樹、集会室とつながって広く使えるテラス、なんだか絵になる長い壁とベンチのあるバス停、ごろんと横になって休める畳の間、以前と変わらず土のままぽっかり広く残された空き地、道路沿いの緑の斜面、、葉山の緑を背景に風の通り抜ける気持ちの良い場所を設けました。

絵になるバス停待合
既存緑の斜面に埋め込むように設けた長いコンクリートの壁の前は深い軒と木製のベンチを備えた雨天、猛暑に関わらない快適な待合スペース。壁に描かれたアートやライティング、植栽などによってこのバス停そのものが葉山らしい風景の一部となればよいなと思います。

わかりやすい多方向アプローチ
コンクリート壁の端部を潜り抜けると表れる緩やかな階段、反対側の緑の斜面のいずれからも上の集会所へとアプローチができます。また敷地奥の駐車スペースからのアクセスも両立できるように集会所の玄関は東西を貫通するように建物の両面に設けています。

雨でも使える半屋外的空間
集会室前のテラスは隣の森山神社で行われているような朝市やフリーマーケット、芸術祭企画などに積極的に利用されることを想定して、そのにぎわいが外に伝わるように道路側に配置しています。テラスは建具を全開することで集会室内部とも一体的に利用可能で、深い軒の下では雨天時でも様々な活動に利用可能です。

外とつながる集会室
東西両面の木製引戸を全開することで、外部と一体化して利用しやすい空間。家具備品の収納は出し入れしやすいように室内端部に設け、収納の建具を開け放てば集会室の延長としてもステージ的な使い方にも利用が可能です。

空き地を残す配置計画
バス停待合は停留所に近い位置に設け、集会所も極力前面道路に寄せた東西に細長い建物としているので、敷地奥には十分な空き地スペースが確保されているので、今まで通りに駐車スペースや屋外イベントのできる空間として利用しやすくしています。またバス停部分のみ先行して工事しやすいこと、集会所部分のみが将来的に撤去される可能性にも配慮しています。

既存を活かす外構計画
既存樹木、緑の斜面、車道のスロープは極力そのまま残して使えるような建物配置としています。また桜の大きな樹をスロープ入り口脇に新たに一本植樹してその下は花見も出来る芝生の広場とします。

わかりやすいシンプルな平面計画
東西に細長い平屋を中央を横断する土間で2分して半分は集会室、反対側奥に会議室を設けその間に一間幅のバリアフリーな通路とWCなどのサービス空間を設けたわかりやすく無駄のない間取りとします。唯一上足使用となる会議室は畳敷の和室として、会議だけでなく託児室や休憩所、災害時の避難場所としても使いやすいようにします。

緑を活かす景観計画
集会所の建物は緩勾配切妻屋根の高さの低い建物として道路側から見た三ヶ岡山への眺めを邪魔しないようにします。外壁も昔ながらの杉板張りとして緑の多い景観を妨げず目立たない、葉山らしい住宅スケールの建物となるようにします。

自然エネルギーの利用法
昼夜常時人がいる建物ではないので日射取入れなどのパッシブエネルギーの利用は特に提案しませんが、大屋根を利用した太陽光発電+蓄電設備や井戸水の利用、雨水貯留設備の設置は災害時、停電時に役立つことを考えて、その設置、維持管理コストとともに今後検討したいと思います。

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一級建築士事務所 ヒマラヤ

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