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Parametric Move 動きをうごかす展

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東京大学生産技術研究所S棟で開催された、山中研究室プロトタイプ展1018「ParametricMove 動きをうごかす展」に行く。せっかくの面白いプロダクト系のイベントだったのに、なんとiPhoneを忘れて訪れてしまい、、展示会場での写真が一切ないという大失態。ここは展示会場の建物も遠藤克彦氏と、みどころ満載だっただけに本当に大失敗。
私たちの身の回りのモノの多くは、動きます。その動きは誰かがデザインしています。最も心を配る作業は、動きの調整です。動き始めるタイミング、動きの速さや大きさ、応答時間、あるいは動きだしの滑らかさや、止まる瞬間のゆらぎ。美しい動き、自然な振る舞いを求めて、デザイナーたちは様々な要素を調整してゆきます。
この言葉の研究の一端として、細かな動きの調整が可能なさまざまなモデルが展示されていました。実際に小さなツマミをうごかして調整できるのですが、その調整の変化と結果としての動きの変化と印象の変化が、予想外かつ意外でその関連性を感じられてとても興味深かった。
とはいえ、この展示はやはり動きをみないとなんとも伝わらないので、こちらのオフィシャルのインスタをぜひ見てください。

https://www.instagram.com/explore/tags/山中研究室プロトタイプ展2018/

 

せっかくなのでパンフレットの画像を一部だけ。

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「もっとSEXY harajuku」展

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だいぶ前のイベントになるのですが、、「もっとSEXY harajuku」展@ペーターズショップ アンド ギャラリーに行ってきました。古賀学、白根ゆたんぽ、米原康正の3人によるユニット、古白米(こはくまい)による作品展で2017年に開催された同展の続編です。各アーチストが作るPOPでキュート、そしてちょっとエッチな作品は原宿に代表されるカワイイ文化のメジャー化に重要な役割を果たしています。

 

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白根ゆたんぽの作品。きわどいポーズではあるけれど、とても明るくPOPな配色かつ印象で、全然いやらしく感じることはない。むしろ健全に感じる作品だ。この絶妙なバランス感覚がとても楽しい。

落合陽一、山紫水明∽事情無碍∽計算機自然

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原宿GYREで開催されていた「落合陽一、山紫水明∽事情無碍∽計算機自然」展に行ってきました。昨今メディアなどで話題の落合陽一の個展。タイトルになじみのない記号が入ってますが「∽ 相似」です。それが分かるとなんとなく展示の意図が見えてきます。

エントランスの正面には和風な印象の格子丸窓が設置され、内部で展示されている光が特殊なガラスで変換されて変化している。

 

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鏡面に仕上げられた複雑な三次元造形のオブジェが台からすこしだけ浮いて回転している。写真右手の壁面一面にプロジェクションされた抽象的な模様や光が回転する鏡面に反射して複雑に変化する。金属質の物体が安定して浮いて回転している姿に興味をひかれた。

 

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部屋の中に透明な糸で特殊な薄いガラスが吊られている。風景が切り取られ、ガラスを通した部分だけ風景が像をゆがめている。枠はなく素材としてとても薄いのでガラス自体の存在が限りなく消されているが残念ながらどうしても透明な糸と穴が意識に入ってきてしまい、結果、昔ながらのレンズ板に見えてしまう。

 

全体にアートとしてみるにはちょっと地味で、、、もう少しエッジの効いた最先端のテクノロジーの一端を感じたかったが少々肩すかし。それとも理解する能力が乏しいのか(笑)

モデルハウス竣工

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熊本でモデルハウスが竣工しました。建て売り物件なので販売するための細かな制約の中、なんとかいい空間が提案できないかと考えました。必然的に木造2階建て、3LDK+和室というもっとも一般的な規模です。
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和室の建具の特性を生かして部屋の間の壁を取払っています。梁下までの高さの引き戸を開け放してリビングと一室空間として利用できます。また、二つの部屋の間には鉄骨階段と吹き抜けを挟むことで空間の質を変化させています。基本的にはモダンな住宅として設計していますが、和室が主役でもあるので梁を仕上げとして露出させ梁間の天井を板張りとすることで少しばかり和モダンなテイストの内装となるよう意識しています。

葉山芸術祭 HIZIKI巡回展①_5

葉山芸術祭風景4
予備室のアップです。今回はワークスペースとして内装を作っていますが、リビングダイニングの横に設けた予備室です。子供室、応接室、客間、シアタールームなど、いろいろな使い方に対応可能です。一面の壁をオーシャンビューの全面ガラス壁面としており、個室でありながらとても開放的な部屋となっています。また、このスペースを海側に突き出すことで隣接するバスルームのあるボリュームを奥まらせることができています。

葉山芸術祭 HIZIKI巡回展①_4

葉山芸術祭風景3
リビングダイニングスペースのアップです。位置をずらした壁面の様子や、十分に広くとられた縁側デッキの様子がわかります。ダイニングの前の縁側を広くすることでアウトドアリビングとしても活用できるスペースを確保しています。縁側にはランダムに植樹しています。ガラスファサードの立面はクリアな眺望の確保はもちろん、潮風への耐候性も意識しています。とはいえ、海に面していなくともそのまま気持ちよい住宅とできそうです。

葉山芸術祭 HIZIKI巡回展①_3

葉山芸術祭風景2
建物の屋根を外してみたところです。平屋の建物は海側に面して広い縁側デッキを設け、諸室を並列に少しづつずらして配置。各所に余白のスペースを生みだしています。建物の横にカヤックやサーフボードを保管メンテナンスできる趣味のスペースを設け、その間からアプローチします。一段あがるエントランスからは視線が抜け海が望めます。リビングは海側と庭側に向けて面した配置とし、庭でBBQをするなどいろいろな楽しみ方に対応できます。

葉山芸術祭 HIZIKI巡回展①_2

葉山芸術祭風景1
葉山芸術祭 HIZIKI巡回展① @逗子銀座通り会場で展示した模型です。「逗子葉山を満喫する妄想住宅」として海岸沿いに平屋の住宅を設計し模型を展示しました。実際に建てたわけではありませんが敷地は森戸海岸線に沿った場所を想定。数年前に設計した平屋の住宅をベースに海沿いの妄想住宅としてリファインしました。平屋の建物の屋上には海を一望できるヨガテラスを設けています。展示用ということもあり、模型の縮尺は1/50。幅80cmほどの大きな模型で家具など細部まで作り込みました!

葉山芸術祭 HIZIKI巡回展①_1

葉山芸術祭会場
葉山芸術祭開催中です。今回、私もHIZIKIで初参加しています。メンバーの久野、内海、水口が各々「逗子を盛り上げよう!」をテーマに作品を新たに製作、巡回展示します。私の模型もなんとか完成しました!
GWはじめの週末は、逗子の私の事務所をオープンアトリエとして解放しています。とても明るい展示空間となりました。

葉山芸術祭 準備中!

葉山芸術祭模型
いよいよ葉山芸術祭での企画展示が今週末29(日)30(月祝)に迫ってきました!
ヒマラヤでのメイン展示は逗子、葉山での生活を満喫する妄想住宅を模型で展示します。
海沿いの架空の敷地に自由に住宅を設計。いろいろな要素やアイデアを盛り込んだセンスのよいデザインの家を提案します
絶賛!模型製作中ですが、いまだこの状態。。。果たして間に合うことやら(汗)
もしかしたら、設計事務所の日常風景「模型製作実演会」になるかもしれません(笑)
ほかにも大小さまざまな住宅の模型を展示します。家作りとはこんなにも自由なんだということを立体的に感じ取ってもらえるとうれしいです。期日まであと数日。がんばって仕上げて行きます!

葉山芸術祭に参加します!

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昨年、地元に密着した建築活動をするベースとして建築家仲間とHIZIKI「葉山逗子建築家ネットワーク」(http://www.hiziki.jp)を立ち上げました。まずは手始めに葉山芸術祭に参加することになり定期的にメンバーと打ち合わせを重ねています。それぞれが製作した作品で展示内容をひとつにまとめ、開催場所として各々オープンアトリエのスタイルとし3カ所を巡回します。
私の事務所での展示は4/29(日)30(月祝)の2日間です。
参加企画(逗子葉山)003、「HIZIKI巡回展_1 @逗子銀座通り」会場は、逗子市逗子7-1-57カイナル逗子601号室「himalaya」
逗子銀座通りつきあたりのセブンイレブンのビルの6Fです。
エレベーターにセキュリティがかかっていますので、お手数ですが、エントランスのインタホンで「601」を呼び出してから入場してください。会期中は私が常駐しています。
都心への通勤圏内でありながらも海や山に近く自然がたくさんあるこの地域で「楽しい生活を満喫する!」をテーマに、アイデアを詰め込んだ架空の住宅を模型などで提案する予定です。是非、遊びにきてください!

宇土マリーナハウス

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くまもとアートポリスのちょっと懐かしい作品群を見に三角方面を車でまわる。
吉松秀樹+アーキプロの設計によるマリーナハウス。アートポリス事業のひとつで1998年竣工。当初は国体ヨット会場の管理施設を核としたマリーナパークとしてウォーターフロント開発的視点から計画されている。現在では道の駅のメイン施設となっている。
あちこちに吹抜空間や屋外への抜けがもうけられた複雑なボリューム構成や、微妙に角度をずらした線など時代を反映したデザインではあるが、今でもとても面白い空間構成が見て取れる。外観ではガルバリウム鋼板立てハゼ張りのえんじ色と茶色の縞模様が目をひく。個人的には色の選択が少々安っぽく感じた。それよりも、海沿いという立地での金属系の素材の選択、そして複雑なディテールの発生する建築計画はメンテナンスの難しさもあいまって経年劣化を促進してしまっている。写真ではわかりにくいが実際にはかなり荒れていて廃墟感がただよっていた。このままの計画でボリュームの立体感をそのままにRC系の仕上げとするだけで効果的でもう少し違った姿になったのかもと思う。

ニブロール「コーヒー」再演!

nibroll

2002年に初演を迎え、その後世界各地で上演された
ニブロール初期作品「コーヒー」が
16年の時を越え、オーディションで選ばれた新しいメンバーと共に
横浜ダンスコレクション2018のオープニングプログラムとして上演されます。
「コーヒー」
2018年2月2日(金)ー2月4日(日)@横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
チケット予約は → http://yokohama-dance-collection.jp/ticket/

神田サオリ LIFE PAINTING

神田サオリアートいつもお世話になっているASJの東京セルで、友人の踊絵師、神田サオリさんのイベントがあったので見に行ってきた。その場で書き上げられたばかりの作品がこちら。タイトルはまだない。

神田サオリ彼女の作品の展覧会は何度か見に行っているが、真骨頂でもあるライフペインティングは初体験でした。イベントスペースには照明やDJブースなどが設置されちょっとしたステージができていて、そこにキャンバスがおいてある。時間になると、照明が変わり音楽に合わせ入場。真っ白なキャンバスに踊りながら素手で色をのせていく。一時間ほどで書き上げられた。音楽に合わせ、気持ちを豹意させながら書くその様はちょっとした儀式のようでもあった。

国立新美術館

新美術館

今は亡き建築家、黒川紀章氏の設計。うねったガラスウォールが午前中の光を受けロビー空間全体が輝いている。
午前中から行くことが少ないので新鮮な感じを受けた。

安藤忠雄展 挑戦

安藤展

朝一で国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展 挑戦」に行く。なにはともあれ、人で混む前に光の教会の原寸大モデルを体感。大阪にある実物の教会にも見学というか礼拝に行ったことがあり、一度経験したはずの空間ではあったが、それでもやはり緊張感に満ちた空間だった。家具やガラス、建具などがないためより精神性が増しているという意見もあるよいうだが、そういう意味では教会としての空間のほうがよりよかったような気もする。プロポーションや空気感などが再体験できてとてもよかった。
展示自体はこれまでの氏の業績を模型や図面、スケッチなどで展示してあり内容ボリュームともにとても見応えがあった。が、見学者も多すぎる。初期の住宅作品は何度も目にしたものなので簡単にスルーして比較的最近のプロジェクトを主に見て回った。半世紀にわたり、このクオリティでしかもブレずに一見無茶な建築を実現しつづけることができる氏のパワフルさに、あらためてただ驚く。

表参道ヒルズクリスマス

表参道ヒルズこの建物、あまり安藤忠雄らしくない建物ではあるが、表参道の風景に配慮して高さをおさえ地下にボリュームを展開。スロープで人を導く動線ががうまく設計されている。
内部の三角形の吹き抜け空間には小さなクリスマスツリーモチーフの円錐状のオブジェがたくさん吊るされていた。時間とともに色をかえるというインスタレーション。

FEEL!GLASS

旭硝子展表参道ヒルズで開催されていた「FEEL! GLASS」展に行く。AGC旭硝子というガラスメーカーが2015年から2017年までミラノデザインウィークに発表したインスタレーションが再展示されるという。「従来のガラスのイメージを覆す空間」ということで、期待して出向いたのだが、、、時代の移り代わりが早く、情報の更新速度が早い今の時代のせいなのか、正直、新しさもすごさも感じられない。AI、VR、などの様々な新しいテクノロジーを基盤とした斬新な表現が加速度的にうまれるこの時代において、この程度のインスタレーションでは時代遅れ感すらただよっている。もっとガラスの技術的側面を前面におしだした展示内容のほうがよいのではないかと思う。

窓学展

1003窓展表参道スパイラルまで「窓学展」に行ってきた。レアンドロエルリッヒのオブジェ、ホンマタカシによるラ・トゥーレット寺院を再現したインスタレーションなどそれなりに見応えがあった。原先生とレアンドロの対談映像も面白かった。

銀座建築探訪_3 東急プラザ銀座

0913銀座012016年に数寄屋橋交差点にオープンした東急プラザ。これが予想を裏切る良い建築でした。巨大なボリュームの複合商業施設という点ではGINZA SIXと同じだ。ここも日本の伝統工芸をモチーフとしてデザインされている。ここでは「江戸切子」。いろいろ考えるものだ(笑)切子イメージの斜めのラインによるガラスの反射により内部が少しだけ透けて感じられる外観はボリューム感をうまく消していている上、色味やディテールも高級感があり成功している。街並にもとてもいい影響をあたえている。

 

0913銀座04表側は建物のボリュームを大胆にカットした吹き抜けに斜めの動線が挿入されいたりと、構成自体にさほど新しさは感じないが、色味と素材、ディテールがうまく検討されているため、なかなか気持ちよくまとめられている。

 

 

0913銀座03立地からして線路側は裏側としてデザインはあきらめて処理しがちだが、ここでは小さな店舗が外側に向けて挿入され、小道に面した露店のようなたたずまいを見せている。また、陰影のある外壁が公園の緑の背景としてうまくデザインされている。施設のエントランスは小ぶりにされ、表側とスケール感を変えることで街並との調和を保っている。

 

0913銀座05ここでも屋上は無料で解放されている。ウォールグリーンでぐるりと覆われ、その下がスリット状に視界がひらけ銀座の街並を望めるという構成だ。いわゆる屋上庭園とはひと味違っていて、囲われた落ち着きのある不思議な空間となっていて居心地がよい。

 

 

 

 

 

 

一級建築士事務所 ヒマラヤ

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